墨出し工事とは

墨出しとは、建設現場にて図面をもとに柱の中心線や壁の仕上げ面の位置など、水平位置や中心位置となる基準線を書き出す作業のことです。昔は系を張って墨壺で位置を記したことが語源となり「墨出し」と呼ぶようになり昔はすべて手作業でやっておりました。ですが現在では両端の印を墨つぼやチョークラインを使用しております。工事の下地となる印を付けていき、その印が柱や壁・窓などを設置する時の基準となります。そのため、わずかなズレがあっても建物が建てられなくなるため、正確さを要求される大切な仕事です。

敷地測量

墨出し (46)

更地の状態から基礎工事を行なうための墨出し
・現況測量
・現況図面作成
・BM確認
・建物位置測量、地縄張り
・通り芯、通り芯逃げ位置出し
こちらの工程を一つ一つ丁寧に作業していき次の基礎工事にうつります。

基礎工事

墨出し (46)

基礎工事で建物の土台を作ります。「敷地測量」で計った敷地内に建物の配置を正確に木杭で出し、建物の外周の位置にたくさん打った木杭に縄を巻き付けて図面に書かれた建物の位置を杭で示していくこれが「地縄張り」です。これで建物がどれぐらいの大きさかイメージできる状態です。

躯体工事

墨出し (41)

躯体工事とは床・柱・梁・壁・天井、建物の大事な部分を作るとても重要な工事です。「基礎工事」では全体の基準となる線を引き、「躯体工事」では細く位置を出していきます。

仕上げ工事

墨出し (41)

見た目や生活設備を整備する仕上げ工事です。どこの配置に窓や玄関、トイレなど「仕上げ」用の墨と「間仕切り」の墨を出します。また公共の建物の場合、お風呂やトイレではなく、点字ブロックや消火栓の位置なども出して整理していきます。